「古民家」という言葉の響きに、土間や囲炉裏、梁、藁ぶき屋根などのある風景を思い起こす人びとは少なくないのではないでしょうか。一言で古民家と言いましてもその姿は様々な様式を持っているようです。最近では古民家を現代的な住宅環境にリフォームを施すことを、古民家再生などとも呼ばれているようです。先日、訪れた民間の美術館は戦時中の戦火から免れた「蔵」が美術館となっておりました。館長さんのお話しによりますと、大地震の後でも蔵のなかにあった数々の骨董品や美術品は、ビクリともしていなかったようで棚に陳列された壺なども何一つ落下することがなかったほどの頑丈な建物の造りであったようなのです。古民家には長い人類の歴史のなかで紡がれてきたような先人たちの数多くの住居に関する知恵が詰め込まれているようなのです。